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-宇田淵の漢詩-
菅廟梅花歳歳新 菅廟の梅花歳歳新たなり
當時此處是楓宸 当時此の処是楓宸
遊人莫作黍離嘆 遊人作す莫かれ黍離の嘆
一鼎依然萬古春 一鼎依然万古の春
新稲法子さんが紹介した宇田淵(うだえん)の漢詩です(「宇田淵と漢詩」和漢比較文学第57号、2016)。
宇田淵は神足町(長岡京市)の出身。幕末から明治にかけて岩倉具視の側近として活躍し、明治2年から桂宮家令として桂別業(桂離宮)や開田御茶屋(長岡天満宮)の保全に尽力しました。栗園(りつえん)の号で漢詩人としても名高い人物です。
この詩では、菅廟(長岡天満宮)の梅花の前で「ここは楓宸(朝廷・都)」と、長岡京を想い起こしています。当時大池(八条ケ池)の堤は、見事な楓の並木でした。都の跡はすっかり変わりはてたけれども嘆くなという淵の言葉に共感し、ホームページのお題にいただきました。下記の特設ページも、ぜひご訪問ください。